令和5年度の名大情報学部自然情報学科の3年次編入に合格したむむむーんです。
(追記)R6の合格者の体験記が出てきているので、(古い)この体験記は参考程度にご覧ください。
目次
1.自己紹介
2.勉強内容
3.使用した参考書
4.編入試験の紹介(情報)
5.本番の雰囲気と出来具合
1.自己紹介
プロフィール
1.所属大学:国公立 経済学部
3.TOEICの点数:800点
4.提出したGPA:3.3
編入を受けたきっかけ
編入を志した理由はいくつかありますが、
1,経済学にあまり興味が持てなかった
2,理系の勉強に漠然とした興味があった
3,大学入試で落ちた名古屋大学に行きたかった
といった感じです。
2.勉強内容
編入試験を受験することは1年生の時から決めていたので秋頃からたまに受験してきました。がっつり勉強していたわけではないので700前後を彷徨っていました。
点数推移は
1年次:4月600→11月705→3月745
2年次:4月800(終わり)
こんな感じです(適当)
私は800点で提出して自然情報合格者の平均くらいでした。アドバンテージがとれるのは850くらいからだと思います。
英語は大学受験から苦手でしたが共通テストは安定して8割とれるくらいだったので、TOEIC向けの対策のみしてきました。高くないので説得力ないですが、普通に大学受験をしてきた人なら苦しむことはあまりないと思います。
・数学
高校時代文系で理転編入だったので数学は好きでしたが独学での勉強は少し大変でした。
経済学部生として基礎的な数学(ほぼ数3)は学びましたが、受験に役に立つレベルではなかったです。予備校等には通わず、参考書を使って独学でゴリゴリ進めていきました。
受験勉強を始めた2月時点の実力は,「基礎的な微分積分はできる(収束発散や回転体の体積、重積分などはわからない)」「線形代数は穴はあるがある程度できる」という感じでした。
編入試験は傾向なんてないと筑波大学や名古屋大学の試験で実感したので、過去問はやりこまなくていいと思います。実際私も軽く見て軽く解いて放置って感じでした。
・小論文
名大まで過去問見に行きましたが直近の3年間は問題も簡単で特に知識も必要なさそうな問題だったので何も対策せずに受験しました。
結果ボコボコにされました。後述します。
・志望理由書
出願開始の2週間くらい前から考え始めました.正直舐めてました。編入で一番大変だったのは志望理由書です。特に自分は非情報学部なので有益な経験もないですし、情報学の知見があるわけでもないので当たり障りのない薄っぺらい志望理由書を提出しました。
もし非情報学部でこれを見ている1年生の方がいるなら、志望理由書にかけるような「なにか」を経験しといたほうがいいと思います。
3.使用した参考書
1.出る単特急 金のフレーズ
安定のやつです。全部覚えてもう全部忘れました。とりあえずやっとけばOK!!
2.1駅1題!TOEIC L&R TEST文法特急
大学受験から文法を軽視して構文&長文に全振りしてたのでこの参考書にはお世話になりました。おすすめです。
3.サラリーマン特急 リスニング
リスニングは全部これです。パートごとに分かれてて取り組みやすかったです。紙の本で購入してabceedで音声を流してました。おすすめです。
4.読解特急
サラリーマン特急リスニングのリーディングバージョンみたいな感じ?なんかやる気でないときにボーって読んでました。
5.公式問題集5.7.8
とりあえず買いましたが全部はやってない気がします。6は買ってないです。単調な英語を二時間解き続けるのは苦痛だったので通しで練習したのは2,3回くらいです。
TOEICな勉強はとにかく苦痛でした。
数学
上が教科書みたいな感じで、下が演習用です。基礎固めはすべてこれで行いました。
上のだけだと演習量が圧倒的に足りないので演習本と一緒に使うことをおすすめします。難易度は徹底研究より簡単です。
時期としては2月から始め2月中に終わらせました.私の場合は基礎が全然できてなくて、というか数3の微積さえ微妙な状態だったのでマセマを使いましたが、徹底研究がなんとなくわかるくらいの人ならやんなくていいと思います。
完全初学者向けです。
2.編入数学徹底研究
ド定番です。名大の試験は微積と線形代数なので範囲は13章の内積までです(8章の微分方程式は除く)
3月に始め3月中に終わらせました。
試験までダラダラ見返してたのを含めたら5〜6周はしてたと思います。
3.編入数学過去問特訓
これも定番です。4月に始め4月中にB問題まで解けるようにしました。
C問題も試験当日までに進めて大体できるようになりましたがB問題を完璧にしたら他に移ってもいいと思います。実際今年の名大数学がかなり易化したのもありますがCレベルの問題は出ませんでした。例年だとABBくらいかな??(体感)
4.徹底演習
多分これも定番ですがなんか、、中身のレイアウトがあんま好きじゃなくてあまりやりませんでした。
ただ、名大で回転体の体積が出題されたことがあったのでそこら辺だけ重点的にやりました。
5.大学編入のための数学問題集
これは定番じゃないかもしれませんが個人的におすすめです。内容としては過去問特訓と同じような感じで難易度は少しこちらのが高いと思います。
本の約半分が解説になっていて問題と解説を交互に見比べながら勉強していました。6月以降から受験日まで使用しました。
4.情報学部の編入を行っている大学について
文系理系どちらも行われていて、毎年ちゃんと合格者を出してくれる大学です。受験が8月半ばと遅めで、面接と志望理由書があるためか倍率は低めです。結構穴場だと個人的には思っています。
合格者の過半数が四大生です(私の代は)。
人間社会情報学科(文系)は小論文、自然情報学科は数学&小論文、コンピューター科学科は数学&プログラミングで受験できます。
全学科面接と志望理由書は必須です。
受けたけど落ちました。科目は数学とC言語のみで面接がないため倍率が10倍ほどあり、C言語がかなり難しいため大学でがっつりプログラミングをやっている四大生じゃないときついです。合格者のほとんどが高専生で、数学の難易度は名大と同じくらいです。
なんかやってるらしいけど面接あるし遠いので受けませんでした。
Twitterで筑波と併願している人を結構見ました。専門知識が結構必要とされるみたいで、大変そうです。
やっぱり編入を受けるなら今より上の大学に行きたいと思っていたので名大と筑波しか受けませんでした。そもそも四大生を受け入れている理系学部はほとんどないです。
5.本番の雰囲気
一次試験,二次試験共にスーツで乗り込みました.一次試験はスーツと私服の比率は半々といった感じで、二次試験はほぼスーツでした。
二次試験で人社?に私服できた英雄が二人くらいいましたが、無難にスーツがいいと思います。
また、現役時は八事のホテルに泊まりましたがそこが閉鎖するみたいなので名古屋大学近くのホテルはほぼないと思います。自分は金山のコンフォートホテル名古屋金山というホテルに泊まりました。駅近なのでおすすめです。
名駅にもホテルはたくさんありますが地下鉄の乗り換えが必要なので、名古屋大学を受験するなら金山駅周辺のホテルを取った方がいいと思います(名城線で乗り換えなし15分くらい)
・小論文
出典⇩
(GoogleがAIで創る医薬品の未来とは?|Beyond Health|ビヨンドヘルス (nikkeibp.co.jp)
(1)「人工知能を用いたタンパク質構造予測の研究がサイエンスとして受け入れられるようになったのはなぜか」
(2)「サイエンス(自然科学、社会科学、人文科学)に対して人工知能のような情報科学がどのような役割を果たすと考えられるのか」
それぞれ400字以内で答えよ。でした。
(1)は普通にいいのが書けたと思いますが明らかに情報量が少ないなと感じました。350字ぐらい書いたと思います。
(2)は全然できませんでした。400字近く埋めはしましたが解答の方向性が問題とずれていたため全然点数は入っていないと思います。この問題のせいで1次試験落ちたと思ってました。
情報学部からの編入を志してる人なら余裕かもしれませんが全然うまくかけた気がしません。
小論文は知識のインプットも含め全く対策していませんでしたが情報学系の基礎的な知識は詰め込んどいたほうがいいと思います.
400字横書き形式の解答でした。
・数学
過去問は3年分を解きました。答えもなかったので軽く解くくらいでした。
今年は結構簡単だったと思います。
大問1は近似の問題?で(2)まで解きました.(3)は難しそうだったので白紙で提出しましたが、冷静に考えたら(2)を使って変形すれば簡単に解ける問題だったので、後から見直して後悔しました。まぁ時間なかったんですけどね。
大問2は普通の行列と固有ベクトルの問題でした。これは完答しました。最初に問題を見たときここは絶対に取らなきゃな、って思ったので確実に取りに行きました。ここに結構時間を費やしてしまいました。
大問3はマルコフ推移(確率漸化式)の問題で今年の筑波数学の大問2の小門を少なくしたverみたいな感じでよくある問題でした。固有値出して、対角化してn乗するまではできましたがそこで時間切れになりました。時間さえあれば解ける問題だと思います。
解いた順番としては
大問1(1)→大問2全部→大問3(1)(2)→大問1(2)→大問3(3)
といった感じです。
大問2で計算ミスして時間ロスしたのが大きく響いたなという印象です。
今年は全部計算問題みたいな感じで時間との勝負でした。個人的な感想としては7割は取れているかな?というくらいの感触です。
・面接
面接は一次試験(TOEIC、小論文、数学)で生き残った人が受けました。
今年は22人志願者がいて、一次試験を受験したのが17人、二次試験を受験したのが6人で合格者が4人でした。(実質倍率4.25倍)
過去の合格者の聞かれた質問を見る限り専門的なことを深堀されることはないと思っていたので一次試験が終わるまで何も対策してないです。
一次試験が終わり、ラーメンを食べ、クレーンゲームでカービィのぬいぐるみをゲットしてからホテルで徹夜して対策しました。
やったことは志望理由書の丸暗記(ほぼおぼえてたけど)、聞かれそうな内容を書き出し、適当な答えをざっくりと考えていました。
台本作っても本番忘れたら悲惨なことになるだけなので、言いたいことを箇条書きでまとめてなんとなく繋げて話す練習をしていました。あとは普通に目を見てはきはきとしゃべれれば完了です。
本番で聞かれた質問内容は
1.現在の所属と名前
2.名大の志望動機(キーワード上げながら)
3.現在の所属学科は何するところ?(キーワード上げながら)
4.試験の出来の自己評価
5.合否に関係ないが併願先
6.数理情報は数学厳しいか大丈夫か(文系だから?)
7.就職したい業界
8.学部卒業後の進路
9.なぜ情報系に興味を持ったか
10.自然情報で学びたいこと
11.授業内容しってる?
12.留年するかもだけど大丈夫か(オブラートだったがニュアンスそんな感じ)
13.学校の英語以外にやってる英語の勉強
14.数学の問題は見たことないのばっかだった?
順番はバラバラですがこんな感じです。
面接の時間は15分くらいでした。2番目だったので他の方がどれくらいかはわかりませんが長かった方だと思います。過去の合格体験記で時間は10分くらい、質問は6〜8個くらいだと予想していましたが外れました。雰囲気は普通良くも悪くもなかったです。
なぜか全く緊張しなかったので特段失敗することもなく終わりました。就活みたいに態度面や喋り方が重視されるならちょっとプラスかも、、、と自惚れたりもしていましたが多分面接でプラスはなかったと思います。
締め
初めてブログのような記事を書いたので色々読みにくかったと思いますが合格体験記でした。
編入試験は大学入試に比べ運要素が高いと思いますが、磨けば必ず合格には近づいていくので軽く息抜きしながら頑張ってみてください。
編入の合格体験記は有料記事にして売られていることが多いですが、個人的には売ってる人も有料で売れちゃう風潮も気に食わないので完全無料で公開しています。
この記事も年々価値が薄れていきますが、編入というリスクの高い賭けに出る受験生の役に立てればいいなぁ〜と思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。